2011年 04月 05日
今後の「復興施策」への提言(政府内閣官房及び朝日新聞への投書) |
絵は、原子力安全委員会のお気に入りの「5つの防壁」である。無残にも破られて4月4日夜半大量の汚染水の海洋投棄が開始された。被爆国日本を自ら撤回しなければならない。
2011年4月4日は3.11大震災とともに日本原発史の終焉の序章にしなければならない。(2011年4月5日記す)
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以下の投稿記事です。
これから求められることは、罹災地における復興とそのあり方及びその進め方であると思います。復興には、これ迄自分を育んでくれた場としての故郷の復興であるとともに復興を担う人々とその繋がり(関係)の復興であると思います。人は、希望なくして生きることができないもっとも「こわれやすい」動物です。しかし何かに一縷の光を見つけ、希望をもつ時、また自分を必要とする他者の存在を目の当たりした時、人は、自発的に前向きに限りない力を帯びて、お互いを助け合うことで、新たなことを創造する動物でもあります。
そういう視点にたって復興を考えるとき、双葉町のように一村で新しい「村」を作ろうとする試みは、復興を願う人々に勇気を与え、価値ある復興のあり方を示していると思います。つまり避難民を分断する仮説住宅の建設では、阪神淡路大震災で経験した「孤独死」を再現する可能性が強く、人との繋がりのなかで生きて行く人の生態に適合しないからです。双葉町のようにこれ迄お互いを育んで来た老若男女の繋がりをそのまま新たな土地にもちこみ、その繋がりを復興の原動力とする試みこそ、人々に勇気を与え、人々からの励ましを受ける取組みであると感じるからです。
村単位での新たな村づくりと同時に、ある志をもち、共有できる目標をもつ個人が、新たな土地を求めて、そこに移り住み、新しい村をつくることも一つの復興であり、これを政府、自治体、企業、住民がともに支援する枠組みを検討すべきだと考えています。
日本の各地には、廃校となった学校などの公共施設、また減反などの有用に供されていない田畑、使われなった企業施設や生産機械など、人が助け合いながら自ら生きる糧を自ら生産し、採取し、栽培して生きてゆく土地は、沢山あるのではないかと思います。
いまから200年前のイギリスで、労働環境と性格形成の場としてロバートオーエンが作った「ニューラナーク」のように、日本の各地で、このような「共同体型」の「コロニー」をつくることを官民と個人がその資源を提供し、これを支援する枠組みと法整備を直ちに検討を開始すべきだと思います。
受付日2011年3月29日、受付ID 0000337529
by inmylife-after60
| 2011-04-05 15:02
| 震災・原発・廃炉
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