2月11日新潟県魚沼市の奇祭『雪中花水祝』を見学! |
雪に埋もれた奇祭の舞台となる魚沼堀之内にある「八幡宮」

この奇祭は、北越の民俗文化の伝承を伝える北越雪譜(鈴木牧之著)によると、京都を舞台にした応仁の乱(1467年〜1477年)の頃から、新井白石らの文治主義に知られる正徳の治(1711年〜1715年)で国禁となる迄の約230年間に亘って開催されたという。
ご神体に跨って練り歩く神輿の出発に気勢を上げる巫女たち

ご神体に跨がり八幡宮をめざす神輿を担ぐ氏子たち

『雪中花水祝』は、八幡宮の氏子が結婚すると、翌年の旧暦1月15日に神社から若水という水を賜るという祝い事で、天鈿女命と猿田彦命に扮した人が女陰と男根の模型を持ち、様々な装束を装った多数の人と新婚の家を回って、花水を婿殿に浴びせ、男の陽火に陰水を浴びさせて、子を成し、妻の火を留めるという子宝を授く祝事で、この日は遠近の老若男女が集まり、賑わいは大変なものだったという。
現在は当時をそのまま再現することができず、現代版に簡略し、毎年2月11日に八幡宮境内で昨年度結婚した新婿に元日に汲んだ若水を浴びせかける春を告げる祭りとして再興され、夫婦和合・家内安全の願いを込めた行事として執り行われるという。
来年こそご神体を跨ぐ騎乗者にならんと意気込む青年たち

雪中花水祝の象徴となる男根のご神体と神輿
