2012年 07月 20日
いじめは子供の責任じゃない〜田中 みんさん |
いじめを見ている君へ~今の自分、カッコいいか~(全文)
舞踏家 田中 みん(さんずいに民)さん〜朝日新聞2012年7月20日朝刊1面より〜
【いじめは大人の責任】
最初に断っておくが、いじめは子供の責任じゃない。大人の責任。大津の問題では、自殺から9ヶ月が過ぎたというのに、今ごろ大人たちはバタバタしている。学校も教育委員会も警察も自分に都合のいいことばかり言う。
【大人もみな子どもだった】
君は、大人の「見せかけの本音」を見抜いているだろう。言い訳で身の回りを固めた大人たちの姿をカッコ悪いとおもうだろう。
でもね、大人だって、かつては子どもだったんだよ。ある日突然、子どもを卒業して大人になるわけじゃない。
【今の生き方が明日の大人をつくる】
今の生き方が大人をつくるんだ。今、君がいじめを見て見ぬふりをしているなら、大人になった君もきっと傍観者だ。面倒な問題とは無関係な安全地帯に身を潜めるだろう。それでいいのか。
【だれにも見られていないときこそ本当の自分がいる】
僕も小学生時代にいじめられた。背が低く、どもりもあったからな。土に埋められ、砂も食わされた。誰も助けちゃくれない。でも逃げ場はあった。川や森に逃げ、独りで過ごした。
協調性ばかりが求められる世の中だけど、僕は孤独が大事だと思う。誰にも見られていないときにこそ本当の自分がいるんだ。
【生きる理由を自分で考え、自分の意思で行動できること】
君は親や先生や友達の前ではカッコよくふるまうだろう。でも周囲に知人がいない孤独なときにこそカッコよく生きてほしい。僕が思う「カッコいい」の意味は、自分の生きている理由を自分で考え、自分の意思で行動できることだ。
【孤独なときに考えた結論が明日の自分をつくる】
孤独なときに考えてごらん。今の自分がカッコいいかどうか。どんな大人になりたいのか。いじめられている友達の顔を浮かべてごらん。そこで考えた結論が「大人の君」を決定づけるかもしれない。
(【】の小見出しはブログ製作者によるものです)
注:田中さんは、山田洋次監督映画「たそがれ清兵衛(原作藤沢周五郎)で対決する一刀流の使い手余吾善右衛門役に扮した方です。
舞踏家 田中 みん(さんずいに民)さん〜朝日新聞2012年7月20日朝刊1面より〜
【いじめは大人の責任】
最初に断っておくが、いじめは子供の責任じゃない。大人の責任。大津の問題では、自殺から9ヶ月が過ぎたというのに、今ごろ大人たちはバタバタしている。学校も教育委員会も警察も自分に都合のいいことばかり言う。
【大人もみな子どもだった】
君は、大人の「見せかけの本音」を見抜いているだろう。言い訳で身の回りを固めた大人たちの姿をカッコ悪いとおもうだろう。
でもね、大人だって、かつては子どもだったんだよ。ある日突然、子どもを卒業して大人になるわけじゃない。
【今の生き方が明日の大人をつくる】
今の生き方が大人をつくるんだ。今、君がいじめを見て見ぬふりをしているなら、大人になった君もきっと傍観者だ。面倒な問題とは無関係な安全地帯に身を潜めるだろう。それでいいのか。
【だれにも見られていないときこそ本当の自分がいる】
僕も小学生時代にいじめられた。背が低く、どもりもあったからな。土に埋められ、砂も食わされた。誰も助けちゃくれない。でも逃げ場はあった。川や森に逃げ、独りで過ごした。
協調性ばかりが求められる世の中だけど、僕は孤独が大事だと思う。誰にも見られていないときにこそ本当の自分がいるんだ。
【生きる理由を自分で考え、自分の意思で行動できること】
君は親や先生や友達の前ではカッコよくふるまうだろう。でも周囲に知人がいない孤独なときにこそカッコよく生きてほしい。僕が思う「カッコいい」の意味は、自分の生きている理由を自分で考え、自分の意思で行動できることだ。
【孤独なときに考えた結論が明日の自分をつくる】
孤独なときに考えてごらん。今の自分がカッコいいかどうか。どんな大人になりたいのか。いじめられている友達の顔を浮かべてごらん。そこで考えた結論が「大人の君」を決定づけるかもしれない。
(【】の小見出しはブログ製作者によるものです)
注:田中さんは、山田洋次監督映画「たそがれ清兵衛(原作藤沢周五郎)で対決する一刀流の使い手余吾善右衛門役に扮した方です。
by inmylife-after60
| 2012-07-20 20:55
| 読書・学習・資格
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