2015年 09月 01日
成都旅行記(2015.8.21~8.28) |
8月21日(金):第1日目
遼寧師範大学夏期短期授業を終え、学友と別れて、嗎羊広場から地下鉄で大連空港に向かう。空港までの乗車時間は15分。南方航空15:50発フライトは30分遅れだった。太原で機内待機して成都に向かう。定刻通り20:20着。天府広場付近の「錦江賓館」ターミナルに向かうバスは空港の外にでるとすぐにわかった。10元で車票を買い、30分ほどで到着。ターミナル周辺でバスが大きくUターンしてから、方向感覚を失い、どちらが天府広場方向かわからない。大きな交差点で若者に尋ねたら、逆方向だったらしい。そこから15分位で峡西街西にあるホテルにチェックイン。21時過ぎだった。
8月22日(土):第2日目
7時起床。ホテル周辺と天府広場付近を散策。天府広場は一見したところ、大きな広場だけだとおもったが、地下1階にショッピンモール、地下2階に地下鉄ターミナルがあった。市内バスを含めた「交通ICカード」はどこで買えばよいかと尋ねたら、A出口で8時半から販売するという。カードは25元チャージは20元からと掲示されていた。
ホテルに戻り、身支度したあと、ホテル前の食堂で、肉入饅頭を買い、市内観光を開始する。まず地下鉄A出口の売り場で「交通ICカード」を買う。
地球の歩き方に従い、市内観光の起点:武候祠に向かう。天府広場南東にあるバス停334路(路:番線名)に乗る。市内バス1元は大連と同じである。
武候祠は三国時代の蜀を建国した劉備と諸葛亮、関羽と張飛ら武将を祀った廟と劉備の陵墓(恵陵)である。ここは、郊外にある観光地への直通バス「景区直通車」の発着地点でもある。武候祠は、観光地であって、歴史記念館ではない。各氏の大きな座像と来歴が表示されている。1時間もあれば参観できる。門票(入場券)は60歳以上半額(60元→30元)である。各氏座像は、イメージ通りだった。武候祠に隣接したお土産さんの並ぶ通り「錦里」を通る。その通りにあった中華店で小麺を食べる。
武候祠のバス停で番線案内をみたら、青羊宮と杜甫草堂にいくバスがあることを発見。82路だ。まず青羊宮にむかう。
青羊宮は、道教寺院である。入り口に「道法自然」とある。道のモデルは自然にあるとの謂いである。半額5元で境内を散策。併設されている境内に大きな休憩所に市民が集まり、お茶を楽しんでいた。ここには中華人民共和国憲法の「宗教の自由」に関する掲示板があった。
同じく82路で杜甫草堂に向かう。2駅で着く。半額30元で入場。ここは草木池水をとても巧みに使い建物との融和をはかり、竹林などもあり、とても落ち着いた草庵という雰囲気を醸し出していた。草堂内は、往時の庵を沢山残し杜甫の数々の詞をふんだんに展示してある。「春望」の「国破れて山河あり」もあった。
その後、古風な建物をそのまま生かして商店街のある「琴台路」に向かう。バス路線案内で草堂から地下鉄通恵門から歩けば、なんとかなると判断に、58番線に乗る。この町並みは圧巻だった。
歩いて窄巷子(zhaixiangzi:狭い横町)に向かう。原宿の竹下通りを思い出す。竹下通りより世代は上、建物も道もとても綺麗だという印象である。ここで、頭に飾る草花を立てたピン留めを売っていたので、孫のお土産に買う。楽しめるところのようだ。
窄巷子に入る手前の街頭の一角に「抗日戦争勝利70周年版画映像展」と題する展示が行われていた。私一人が熱心に写真を撮るだけのようで、見る人はあまりいない様子だった。しかし、中国は、反ファシズム国際戦線の東方における戦場との理解であり、その一環としての抗日戦争を位置づけていることが明確に了解できた。
最寄りの人民公園から地下鉄に乗りホテルに戻る。ホテ前の食堂「老媽蹄花総店」で夕食をとった。市内の見学先は、市内バスと地下鉄でなんとかなるような気がした。
8月23日(日):第3日目
今日は、中国古代夏・商時代地層から出土した旧蜀国の遺跡を展示する金沙遺跡博物館と永陵と文殊院にいくことにした。
まず地下鉄駅「一品天下」にある「金沙遺跡博物館」に向かう。天府広場で2号線に乗り換え「一品天下」で下車、同和街を西に向かうこと15分、右手に「博物観北門100メートル」の案内で北門より入館する(半額40元)。入館してみてわかったが、ここは第3展示コーナーにあたり、最初から見るために、正門側(東門)に戻り、参観することにした。ここは2つの展示館(遺跡館と陳列館)で構成されており、正門から入ると正面に「遺跡館」があり、発掘現場がそのまま再現されて、どこから何が出土したかがわかるようになっている。そして5つほどのテーマに別れて出土品を展示する「陳列館」がある。発掘された時代は、宝墩(BaoDun)文化というらしく紀元前2700年〜1700年、商周代の古蜀文明を築いた時代らしい。また三星堆遺跡を継承した文明という。ここの特徴は、やはり金製の装飾品が多いことである。
陳列館から遺跡館を経て正門(東門)から「永陵」にむかうとしたら、正門の横で「景区直通車」の案内係と出会った。明日からの観光地を回るにはどうしても長距離バスの予約が不可欠であり、この「景区直通車」は、隣接する複数の観光地を周遊するには最適な手段だからだ。今日の観光参観を終えたあとに、武候祠遊客中心門口まで行き予約することにした。
永陵に向かう。地下鉄駅「一品天下」まで戻り、54路で「永陵路西駅」に向かう。進行方向に歩いて7分位で「永陵」についた。しかし何かひっそりとしており、門が閉鎖され、2014年9月2日付けの告示が張られてあった。安全と環境基準による改修のために工事を行うので、暫く閉館するとのこと。恐る恐る門を開けたら、守衛と覚しき大きな男が出てきて、入るなという。写真を撮らせてほしいと頼み、いつ再開するのかと聞いたら「大概(大凡)9月20日前後だ」という。
「永陵」参観を諦めて次の「文殊院」に向かう。永陵路から地下鉄1号線に向かうバス路線がないため、2号線側に向かう。先ほどきた「一品天下」方面に向かうバス54路に乗り、蜀漢路東から1号線に乗り換え、同名駅「文殊院」に下車、文殊院街まで5分で着く。すこしわかりづらかったが、→マークで発見し入館する。仏教寺院で周辺に「文殊坊」という修行僧の修行施設があり、そちらの方が遙かに大きな建物と門で寺町を構成しているようだ。こちらの仏教寺院は、けばけばしい黄金と朱で造られており、どうも馴染めない。
戻る途中の通りで屋外にテーブルを並べて食事がとれる食堂を発見、昼食をとることにした。まだ2時を過ぎたばかりなので、これからどうするかを考えたが、今日はこれで終了とするしかない。そこで、ホテルの部屋を代えてもらうためにフロントにお願いする中文をつくった。
主旨は以下の通り。
まず部屋の西側に面した場所が丁度宿泊者が懇談できるスペースになっているが、窓が密閉させていないために寝られない。またバスタブの栓がしっかりしていないので、水がなかなか溜まらないと辞書を使ってノートに書いた。
明日の観光地に向かうバス手配のために、天府広場で降りて、武候祠の「景区直通車」窓口で8:30発「パンダ基地と三星堆博物館」行きの乗車券を買った。入場券は自分で都度買う仕組みのものであり、バス代のみで98元だった。
地下鉄でホテルに帰ってから、フロントにノートをみせて、部屋を換えてほしいとお願いした。部屋の都合で明日からであれば、今の部屋の対面の部屋に換えるとのことだった。ありがたい。中国ではあまりバスタブのない部屋が殆どだが、ここはバスタブがあるのと中心駅に近いという2点だけが取り柄だからだ。すこし希望が見えてきた。
7時過ぎホテル前の食堂「老媽蹄花総店」で夕食をとった。
8月24日(月):第4日目
7時半ホテル出発。今日は南大路に近いバス停から1路バスにのる。他のバスとは微妙に停車位置が違う。武候祠バス停もすこし先に停車した。そこは旧武候祠博物館であり、現在は無料で市民に開放され、ダンスや太極拳などをやっていた。入り口左側に大きな池があり、回廊が作られ、そのから池を眺めることができる。武候祠の右手にある錦里とは全く趣をことにしていた。池は後から造営されたものと思われる。集合時間の5分前に遊客中心門口にいったら、スタッフが私を捜していたらしく、足早にバスの場所に連れて行ってくれた。バスは最後尾の席になってしました。
バスは、パンダ基地まで1時程、9時半過ぎに到着。半額29元で入場。右手に基地内のパンダ宿坊に連れていくバスに乗る長い行列ができていた。歩くことにした。ここにはジャイアントパンダとレッサーパンダあわせて50頭前後がいるという。天気はよくないが、何とか雨にはならない状態にある。パンダが屋外に顔をだしてくれることを願う。幸い、屋外で遊んでくれ、餌付け(昼食)、年少パンダのじゃれ合い、つがいのパンダ、生後まもないパンダなど、とてもバラエティに富んだ生態を垣間見せてくれた。とてもよいビデオも撮れた。
基地内には、テイクアウトできる売店はなくレストランがあるだけだった。集合時間に遅れてはならないので、駐車場入り口の屋台で炒飯を頼んでたべようとしたが、最初から作るみたいで、出来上がったのが集合時刻の15分前。食べている暇はなく、テイクアウト(Dabao:打包)してもらう。集合地点で乗車してゆっくり食べようとしたら、持ち込みは駄目だという。それはないよと思ったが、説明があったのかも知れないと思い、ゴミ箱を探して捨てざるをえないはめになった。12時半パンダ基地を出発。雨が降り始めた。
成都から西北徳陽市に三星堆遺跡に向かう。三星堆遺跡は新石器時代晩期とから殷末周初期の出土品を展示する博物観である。とりわけ金箔で覆われた青銅器顔面具、5メートル前後もある青銅器制の神樹が凄かった。雨のなかの参観のあと、午後4時に出発。武候祠に6時半すぎに到着。明日の観光地:青城寺と都江堰の「景区直通車」の乗車券88元を買う。その後1路で帰り、換えてもらった新しい部屋(2003室)に入る。この部屋の風呂と静寂はとてもよい。部屋の WIFI で26日から峨眉山観光のために、峨眉山麓にあるホテルをAgodaで予約する。 8時半過ぎにホテル前の食堂「老媽蹄花総店」で夕食をとった。
by inmylife-after60
| 2015-09-01 20:31
| 中国訪問記
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