西安・洛陽訪問記 |
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2018年 04月 11日
今回の中国訪問は、元の職場の先輩が、中国・青島に行きたいという要望から始まった。先輩の父が戦前、青島で神官を務めていたことに由来する。そこで、青島と済南の二都市に焦点を当てて、4名で訪問する日程を組んだ。しかし生憎青島に行きたいと要望された先輩が、健康と容体がよくなく、訪問を断念されたために、参加予定であった残りの2名の要望を聴いて企画した。 要望のあった西安と自分の行きたい洛陽の二つを選択して、周辺観光地を視野に世界遺産を中心にして、著名な寺院、博物館、歴史記念館を中心とした訪問先を選択した。2015年7月から中国訪問で蓄積された体験を踏まえて計画したが、通訳的要素と添乗員的な要素を兼ねた個人企画型の手配旅行という初めての体験だけに、自分一人で旅行するのとは全く異なる責任の伴う旅行体験となった。結論から言えば、初日の西安滞在旅館に2時間を要してしまったことを除けば、ほぼ個人旅行型の旅程計画はなんとか達成できたのでないかと思う。 基本的旅程は、現地1週間として、月曜出発と月曜帰国とした。寺院を除くと中国の博物館、記念館は月曜日に休館日が多いからである。月曜は移動日とした。飛行機は、西安〜成田の直行便で往復し、洛陽を新幹線で往復する計画を立てた。西安3日、洛陽3日、少林寺は洛陽からの長距離バスで往復する計画とした。幸い西安〜成田の直行便を安く手配できたために最短の旅程で往復することができた。尚1元は18円前後であった。元の18倍が日本円と換算頂きたい。 第1日:3月19日(月) 海南航空は、成田発14:25、西安着18:55着のほぼ定刻の運行であった。空港で市内に向かうリムジンバスの乗り場を尋ね、リムジンバスカウンターでチケット(25元)を購入する。どうやらここの職員は、サイドビジネスも斡旋するところらしく、西安駅側の兵馬俑行きのチケットを120元で買えと言われた。 自分で行くから要らないと言い、ホテルにいく方法を聞くと、地図を広げて、市内バスの到着場所をマークし、私の予約したホテルの場所を示してくれた。そこで、その地図がほしいというとこれはダメだというので、幾らかと聞くと売れないという。仕方なくスマフォで地図を撮し大体の距離感を掴んでいたつもりでいた。 しかし、いざリムジンの到着地点につくと、タクシーの運ちゃんが殺到し、これを逃れるように歩き始めたのが、大きな誤算の始まりだった。しかも中国用スマフォの「高徳地図」が機能しないことが一層混乱に拍車を掛けた。十数人にこのホテルはどこかを聴く羽目になり、回民街北にあるホテルに着いたのは、10時半を過ぎてしまっていた。 やっとホテルについたが、三人部屋でもいいかとのたまうので、予約した仕様つまり、ツインのシングルユース3部屋を予約したはずだというと、同じ系列の歩いてすぐのホテルにチェックインすることができた。このホテルは通常398元であった。ホテル前の朝4時まで営業しているという食堂で12時半過ぎ迄に及ぶお疲れ様会を開催した。今後の旅程が思いやられる出発となってしまった。 ホテルに戻り、中国用スマフォを点検したところ、前回昨年9月から半年以上使用していない間にバージョンアップがされていないことが解ったので、早速ロードして、使用することができるようになった。やれやれである。 第2日:3月20日(火) 今日は兵馬俑にいく。その前に両替と西安市内バスと地下鉄に乗るカード(交通カード)の手配を行う。まず地下鉄駅の構内サービスセンターにいく、自販機で買えるとのことで、50元(発券費用18元、チャージ32元)を3枚購入する。その後9時開店の中国銀行に向かい、15分程で3人分の両替を済ませた。 ホテルの最寄りのバスで、西安駅の兵馬俑行きバスターミナルにいく。兵馬俑まで8元、1時間ほどである。ここの参観費は150元だが、65歳以降半額、70歳以上無料という規定があることを知っていたが、チケット売り場でパスポートを出すと外国人は適用外だという。 2015 年から中国各地を訪問しているが、外国人を適用外とする対応はここが初めてであり、想定外であった。兵馬俑は、3つのサイト:1号から3号までの発掘現場と、発掘現場を解説する博物館、そして始皇帝陵(墓)で構成される。発掘現場は1号棟が中心だが、まだ復元途上である。2号3号棟はまだ発掘途上にあり、1号棟のように成るまでには相当の時間がかかると思われる。10年前に見学した時より、多くの兵馬俑彫像が復元されているように見えた。博物館を見学後、入場券売り場の前からのシャトルバスで、始皇帝陵に向かう。4分程で到着し、30分程見学を終了。昼食を含めて、午後3時半過ぎに兵馬俑の見学を終えた。 当初翌日に予定していた華清地に向かうことにした。20分程で華清地に着く。 第3日:3月21日(水) 今日は西安郊外の秦咸陽宮遺跡博物館へ行く。ここは、戦国時代の秦が全国統一前に都を置いた咸陽遺跡博物館である。ガイドブックには紹介されていない博物館であり、どんな博物館なのかの情報も少なく、行けるかどうかも不安であった。 ルートは、西安北駅からバスを二本乗り継ぐ行程であったが、まず、北駅構内で、23日に洛陽にいく新幹線の実券を手に入れるために、切符売り場に並び、西安北と洛陽龍門駅の往復切符を確保しようとしたが、どういうわけか、その内の1枚が発券できないという。仕方なく、予約を維持し、現金(166元)で支払い、Ctripへ電話で請求することにした。(3月30日付けで返金されるとの連絡あり。) 西安北駅の北側にあるバスターミナルに向かい、案内所で案内されたバス365路にて秦漢新城管委会に到着するまでは良かったが、次に乗るバス亭らしきものがない。降りたバス亭にいた女性に秦咸陽宮遺跡博物館にいくバス亭はどこかと聴いたが、分からないと言う。人気のある方角へ向かい、丁度いたタクシーを掴まえて、秦咸陽宮遺跡博物館迄行って貰った。9元ぐらいで着いたので、そんな遠くはなかったようだ。 休館との噂もあり、タクシーの運転手に少し待ってくれと言い、開館を確認したあとに「30分後に又来てくれないか」と頼んだが、断られられてしまった。とりあえず入館する。そこは小さな博物館で、無料である。家族で咸陽市から運営を委託されているところのようで、友達を迎える雰囲気を感じた。係の男女(もしかすると兄弟か夫妻かもしれないと思った)が、案内してくれた。 あまり綺麗ではない陳列品だったが、当時の王宮の建物図面、出土品、絵文様(龍と鳳)などについて説明してくれた。少し分かる程度だが、丁寧に説明してくれて、嬉しかった。館内の説明のあとに、外に咸陽宮遺跡が分かる丘と碑があるので行ってみてくれと言う。そこでこれから西安に戻るので、バス亭のある秦漢新城管委会までタクシーをお願いできないかと頼んだ。するとタクシーは来てくれないので、車で送ってくれると言う。娘さんの車らしい日本車Hondaで送ってくれた。車中で、日本には来たことがないが、日本に行った友人から話を聞いたといい、日本の京都が好きだと話してくれた。 西安北駅に着いたのは、2時を過ぎていた。昼食を取るために2号線で鐘楼駅迄に行き、近くのショッピングセンターの4階にある食堂街に入った。3名で88元(1700円)のセットメニューを見かけて、入店し、魚の鍋料理を頼んだが、とても美味しかった。 地下鉄で帰り、近くの店で夕食をとる時間まで、自由時間とした。 第4日:3月22日(木) 今日は、地下鉄と市内バスを利用して、西安市内の寺院、博物館、記念館にいく。鐘楼(25元)、小雁塔(無料)、大雁塔(30元)、陝西省博物館(無料)、青龍寺(無料)、西安事変記念館(張学良公邸:無料)に行った。当初、ホテルの側にある楊虎城記念館に行く予定であったが、Net情報では8時半開館とあったが、実際は9時開館であり、パスして、地下鉄1号線から2号線に乗換え、鐘楼に行く。外から眺めて陝西省博物館へ向かう。ここは西安を中心とする古代から随唐の最盛期の歴史文化遺産を集めた博物館であり、10時前にもかかわらず、長い列ができていた。ここでは、外国人の入場者は全て氏名、性別、年代、パスポート番号を書かなければならないらしい。ここ以外の無料博物館もあったが、全員明記であることはなかった。 博物館を後にしてバスで小雁塔へ向かう。ここは西安博物館も併設されており、仏教関係展示が多かった。出口の側に伝統文化交流センターがあり、皮影劇場や皮影片、その他硯など民芸品などの販売などがされていた。小雁塔前の食堂で昼食を済ます。小雁塔の最寄り駅の地下鉄2号線から3号線に乗換えて、大雁塔に行く。大雁塔の前に噴水のある大きな広場となっており、老若男女が集っていた。7層の塔は最上階まで登攀できる(別途30元)。その後大唐芙蓉園に行ったが、幼児向け施設が中心であることが解り、3号線で青龍寺に向かう。 青龍寺は、空海が学んだ禅宗のお寺であり、日本との交流がいまも続く寺院である。この日は、縁日のようで、細い参道の両側に屋台が軒を連ねており、青龍寺に咲く桜が満開となり、花見客の行列が絶えなかった。 青龍寺を後にして、西安城壁の上を歩くために、3号線から2号線に乗り換えて、城壁の南門にあたる「永寧門」に向かう。ここは老齢割引で(54元→40元)入城できた。城壁上は、大した見学すべきものはなく、30分位歩いて下城し、入館時間の迫る西安事変記念館に向かう。しかし「高徳地図」の案内に従い乗車したが、記念館へは行かないことがわかり、下車しタクシーで向かうことにし、入館〆切時刻(4時30分)間際に到着して、事なきを得た。 第4日:3月23日(金) 今日からバゲージをホテルに預けて2泊3日で洛陽に行く。龍門石窟と白馬寺、少し郊外にある少林寺がメインの訪問先である。西安北駅から洛陽龍門駅まで約1時間50分、帰りはノンストップ1時20分で着く。洛陽と日本には、定期便がないので、西安を拠点にするしかない。少林寺も洛陽から行くことにした。 行程として、まず龍門石窟から予約した洛陽駅近くのホテル向かうルートにし、関林、洛陽博物館、そしてホテルを目指した。 洛陽龍門駅は、北側がメインの駅であり、龍門石窟は南口が近い。高徳地図で検索するとどういうわけか、龍門石窟までバスで1時間とあった。そんなに遠いはずはないと思いながら、1時間はもったいないと思い、白タクから30元で行くというので、乗ることにした。車内でどこの位かかるかと聴くと15分位というので、これは騙されたと思った。タクシーであれば、15元位の感じである。バスでも30分位の距離である。 チケット売り場で、白圓と香山寺を含めたチケットがあるかと聴いたら、全部セットになった100元券しかないとのこと。石窟は西山と東山がある。有名な奉先寺は、西山石窟にある。大仏は、頂点から仏座までの高さが17.14m、向背まで含めると約20m。大仏群を収める仏がんは、東西の深さが38.7m、南北の広さが33.5mであるという。今回、東山石窟以外全部行ってみたが、丁度奉先寺とトイ面にある「礼佛台」までは行く価値はあるが、それ以降の「香山寺」と白居易の「白圓」は敢えていくことはないと感じた。龍門石窟の価値は、奉先寺仏がんを観るだけで十分なような気がする。 帰りは丁度タクシーが来たので、そのまま次の訪問先の「関林」まで行く。商店街にある食堂で昼食をとる。関林は、呉の孫権によって宜昌当陽で敗れた三国志蜀の武将関羽の首塚が祀られている寺院である。関帝廟の一種である。 タクシーで洛陽博物館に向かう。この博物館は無料である。この博物館は、洛陽を都とした王朝の歴史と文物遺産がメインである。従って、夏・商・西周・東周とあるが、前漢はなく、次は東漢(後漢)となり、曹魏(三国魏)・西晋・北魏・隋・唐となる。つまり西安に都をおいた前漢(中国では西漢)のものはないという意味である。中国の博物館はこのような設定が多い。南京にある六朝美術館も南京を都にした王朝の作品を展示している。 博物館でタクシーを捕まえようとしたが、ないので、停車していた三輪タクシーに乗った。3人乗れるといい20元だという。選択の余地がなく、窮屈な移動を余儀なくされた。 20分程でホテルに着く。チェックインでは、フロントから、部屋に関する了解が求められたが、その説明がよく分からなかった。なんとか11階の部屋だが、エレベータは10階迄でないので、一階だけ歩きになるが、それでよいかということであった。了解して、チェックインした。180元だったが、ダブル仕様のシングルルームで装備が新しく、明るい部屋であった。11階に新たなに増築したシングルタイプ仕様のフロアらしい。ホテルの前の家庭料理店で夕食をとった。 第5日:3月24日(土) 今日は少林寺にいく。洛陽からの少林寺行きに関する情報は様々であり、どの情報が正解なのかが定かでなかった。唯一洛陽駅の対面にあるバスターミナルからの高速バスがあるというものであった。チケット売り場付近で職員証を見せて「少林寺!少林寺!」と叫ぶガイドとおぼしき男女がおり、少林寺に行きたいと言うと、ここに並べという。窓口で「高速バスで少林寺」と言って購入したチケットは19元で9時発車のバスであった。改札を通り発着場でバスがどこにあるのかが分からない。いちいち聞きて、やっと少林寺にいくバスに乗ったが、9時になってもなかなか運転手が現れない。10分が過ぎてやっと、乗客と一緒に運転手がやってきた。その運転手はあのチケット売り場で「少林寺」と叫んでいたガイドであった。 高速バスは少林寺に直接向かうと思っていたが、市内では様々なデリバリー業務と思われるサービスを行っており、ほぼ1時間を要し、漸く国道207号線になってから高速バスになり、洛陽から少林寺まで2時間を超えていた。洛陽から少林寺まで70キロ弱であり、2時間を超える旅程となり、少林寺入り口に辿りついたのは、11時半を過ぎてしまった。寺内にどのようなサービスがあるのかが定かでないことから、入場する前に昼食をとった。 嵩山少林寺は、嵩山の中腹にある達磨を開祖とする禅寺であり、元の時代に曹洞宗の本山となった中国における禅宗仏教の名刹である。一方で少林寺拳法と言われる武術修業の場であり、寺内にその武術を披露する武術館と中国古代から伝わる武器などの展示施設をもつ。今回は見合わせたが、ここを拠点にケーブルカーなどで嵩山山頂からの景観を楽しむルートもあった。 今回は、まず寺内の観光バス(15元)で少林寺の嵩山ケーブルカー乗り場まで行き、ここからすこし少林寺側に戻るルートで行った。少林寺内の参観のあと、歩いて武術館にむかった。この武術館にいく途中の左側に食堂と覚しき通りを見つけた。寺内で食事は可能であることがわかった。武術館では、1時間おきに一般参観者も参加した生徒らによる武術ショー(40分)を観ることができた。これは一見の価値がある。ここには、小学生から高校生を対象とした武術学校があり、大きな校庭をつかった訓練の様子が公開されていた。 帰路は、洛陽から来たバスで帰る方法もあったが、国道207号線上にいたバスの運転手に聴いたら、登封までいきそこから洛陽にバスで帰ることができるという。すぐに出発するというので、登封経由の洛陽行きを選択した。しかし登封バスターミナルで購入できた洛陽行きのバスは17時発であり、1時間弱待ちとなった。洛陽駅に着いたのは7時を過ぎていた。 洛陽駅の対面にあった四川料理店で夕食をとった。 第6日:3月25日(日) 今日は、洛陽の最終日、市内訪問先を廻り、19時に洛陽龍門駅から西安北駅に戻る日程である。 まず古代芸術博物館にバスで行く。ここは、洛陽周辺に発掘された墳墓とそこで発見された遺物展示とともに、北魏宣武帝景陵を見学することができる。北魏(386年〜534年)は、中国の南北朝時代に鮮卑族の拓跋氏によって建国され、華北を統一し五胡十六国時代を終焉させた王朝である。北魏は非漢族だが、漢民族統治機構への同化政策をとり、仏教を統治の中核に据え、龍門石窟や白馬寺など洛陽に色濃く残る仏教文化の醸成に貢献したと言う。 次に市内の隋代の創建された王城の西門である麗景門街にバスで向かい、ここで昼食をとり、市内の東にある白馬寺にバスで行った。白馬寺は、東漢(後漢)初期に創建された仏教が初めて伝わり建立させた寺院である。 時間が午後4時近くになったため、ここから白タク(高速代込み90元)で定鼎門博物館に向かう。なんとか間に合った。ここは、隋唐時代の洛陽宮の跡地であり、大きな城門建築棟が建造され、遺跡をそのまま見学できる博物館にしたものである。しかし、建物の周りは、まだ開発途上であった。 ここからバスで洛陽龍門駅に向かう。19時過ぎの高鉄で西安北駅に帰る。ホテルの側である回民街(回教徒街)で夕食をとった。 第7日:3月26日(月) 帰国日。5時にタクシーを呼び、西安咸陽空港に向かう。40分程で到着し、7時10分にチェックインが開始された。しかし、同乗者の一人のチェックインバゲージの安全点検で2度アラームが鳴った。無線ルータと電源コンバータだったと言う。どうしてアラームとなったのかは不明だが、形状に関する危険物判断とされたのかも知れない。海南航空便は定刻前の8時30分に出発し、成田には定刻の14時到着した。無事帰国することができた。 旅程を終えて (1)旅程設定について 今回は、西安と洛陽の二都市に対して各3日を配分し、旅程を設定した。西安の設定では、兵馬俑と華清地を2日に分離して計画したが、実際には1日に変更した。それで十分であった。もし最初から1日で済ます計画であれば、西安郊外にある秦の発祥の地:咸陽の旅程を1日とって訪問すべきであった。西安に3日の予定であれば、1日を咸陽にすることをお勧めしたい。洛陽は少林寺を除けば、実質的に2日であった。その意味では、正解であった。洛陽は観光客誘導が徹底しておらず、未開発の印象をうけた。少林寺への観光需要が大きいにも関わらず、観光ルートの整備ができていないのもその一例であろう。 (2)老人割引ついて 今回の訪問で一番の驚きは、中国観光地世界遺産など観光施設への入場料(門票)の老人割引(60歳及び65以上半額、70歳以上無料)の適用基準が変更され、外国人に適用されないことであった。私の体験では、2015年以降中国訪問は世界遺産を含めて全ての施設が半額か無料であった。今回の兵馬俑、龍門石窟、少林寺の世界遺産はすべて割引規定が外国人には適用されなかった。しかし基本的に各市政府の博物館は基本的に外国人も無料とする入館基準は変更されていなかった。世界遺産に対する政策変更に関する推移は、注目しなければならない。 (3)手配関係について 今回の手配は、航空券、ホテル、新幹線はすべて日本からCtripで予約した。一部、ホテル予約と新幹線予約でトラブルがあったが、実損はなかった。ホテルについて、外国人宿泊認可ホテルであるかどうかの認定に不安があるが、事前に連絡があり、今回はその点での問題はなかった。予約バウチャーの確認を怠らなければ、ほぼ問題ないことが分かった。今後もCtripで手配する予定である。 (4)市内移動について 今回の西安の市内移動は、すべて交通カードで行った。西安空港の往復以外、殆どタクシーは使わなかった。このカードは、市内バスと地下鉄が使えるカードであり、50元で買える。20元をその後チャージしたが、西安市内はこのカードで移動できる。各地下鉄構内の自販機で販売している。お勧めである。洛陽は地下鉄がない。市内移動はトロリーを含めたバスとタクシーをつかったので、交通カードは買わなかった。 (5)飲食予算について 今回の飲食予算は、1日150元で設定した。朝10元、昼40元、夕100元である。しかし西安や洛陽は物価が安いこともあり、100元前後で済んだ。西安は、朝食なしであり、各自手配として、ホテル前の屋台やコンビニなどのテイクアウトを利用した。西安の名物は「肉挟馍(rou xia mo)」が有名である。これは各種の野菜料理やソーセージや肉炒めを丸い裂けたパンに挟むハンバーグのようなものであり、5元で買える。私はこれで十分だった。昼食は、通りにある家庭料理を扱う食堂で食べた。大体一品が10元から20元であり、ビール各自1本を飲んでも、一人30元以内で済んだ。夕食も一品20元前後で3〜4品、ビールや紹興酒等を頼んだが、大きな皿で盛られた料理は食べきれず、一人50元を超えることがなかった。 (6)高徳地図について 今回も中国移動案内ソフト「高徳地図」で移動検索をして、訪問地に行く計画であった。しかし前回昨年9月に使用してから使っていなかったため、西安到着後にアクセスしても、繋がらず、事前にホテルの場所を地図でトレースしていなかった為に、エアポートバスターミナルから回民街近くのホテルまで2時間を要す大失態となった。ホテルについて、中国アンドロイドスマホの最新バージョンをアップロードして、設定調整を行い、西安内の移動はなんとか使えることになった。しかし、咸陽ではアクセスできず、洛陽では所要時間が適切でないなどの問題が発生した。すくなくとも、現地到着地のホテル所在は、「高徳地図」が作動しないことも視野においた対策を事前に考えることが不可欠であることを痛感した。 (7)中国語対応について 今回、西安北駅で洛陽行き高鉄券の引き替え時にトラブルとなった時、駅員の言うことが全く分からなかった。唯一、「現金」という単語から、現金決済で、発券するということが分かった。また咸陽博物館での説明も殆ど分からなかった。まだまだ、中国語レベルの向上が不可欠であることを痛感した。ヒヤリングの対策をしっかりやらないとダメであると実感した旅行であった。(完)
by inmylife-after60
| 2018-04-11 20:28
| 中国訪問記
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