2018年 12月 02日
HSK4級試験体験記 |
本日(12月2日)大妻女子大学で開催された漢語水平考試(HSK)4級を受験した。
以下受験体験を紹介したい。
今回の4級受験は、昨年千葉大で受験した3級合格をうけて、1年間の漢語学習の到達点を測定するためのものである。
3級と4級の違いは、聞き取り(听力)と読解(阅读)は同じだが、3級の「写作(作文)が4級の「書写(記述)」に変わっていた。
4級試験の形式は、以下の3通り。
①【聴き取り】:ヒヤリング問題(30分)
1:男女の話す会話の理解を○×で選択する(10問)
2:男女の話す会話の理解を4肢択一で選択する。(15問)
3:ナレーターの話す話題の理解を4肢択一で選択する。(20問)
②【読解】:文章問題(40分)
1:文章の完成に必要な単語の穴埋め問題を5肢択一で選択する(10問)
2:3つの文章を読んで、正しい順序を記入する。(10問)
3:文章を読んで、文意の正しい理解を4肢択一で選択する。(20問)
③【書写(記述)】:漢字記述問題(25分)
1:4〜5単語から正しい順序で並び替えて、それを答案用紙に書く。(10問)
2:絵を見て指定された単語を使った文章を書く(5問)
今回の受験体験は以下の通り。
①【聞き取り】は、各説話文発話の半分くらいしかききとれなかった。案の定である。しかし選択肢の4つの単語が漢字で書かれており、その単語を注意して聴くと選択肢を限定することができる。半分位の聞き取りでわかる単語を念頭に推測すれば、なんとかなることがわかった。当初全く歯が立たないと覚悟していたので少し安堵して、なんとか60点くらいはとれるのではないかと甘く予想した。(3級:79点)
②【読解】は、各設問文章が3級より長く二重否定の文章もあり、理解できない設問(1問)に難渋して、時間配分がうまくいかなかった。また読解の第二部の3つの文章の順序を並び替える問題にも手こずり、自信の持てない回答が3問ほどあった。時間ギリギリで終了。今回は80点とれれば最高という感じであった。(3級:100点)
③【書写(記述)】は、普段パソコンのピンイン入力なので漢字を書くことがない。何度も消しゴムで書き直して、回答欄に書いたが、あまり綺麗な字にならず、判読不明で得点できないかもしれないと思った。また最後の絵をみて描く自由問題は、発音をわかるが、漢字が書けない問題が2問あった。上手く行って70点くらいと予想した。(3級:97点)
HSKの4級は、3級とは全く異なり、レベルが相当高いと実感した。今回の受験体験から引き続き、ヒヤリング力をつけること、重文の正確な判断と迅速な理解が不可欠であることがわかった。今回4級が合格すれば、来年は5級に挑戦したい。今回の4級が受かればの話しである。
尚HSKの合格ラインは満点総計の60%以上であり、各ジャンルの最低得点取得の条件がない。今回の4級は、満点300点なので、全ての得点が180点を超えていれば、合格という判定になる。
判定は1ヶ月後にネット検索で、成績は2ヶ月後に書面で郵送される。
追記:2019年1月2日記
本日、ネット検索による成績紹介で以下の得点で合格したことがわかった。
聞き取り73点、読解71点、作文75点。総計219点。
読解が一番低得点であったことがショックである。やはり重文の並べ換えができなかったのだと思った。読解の問題集で学習することが不可欠と判断せざるを得ない
早速、高等教育出版社 「5級 HSK真題解析(2016年版)」を注文し、対策を始めることにした。
by inmylife-after60
| 2018-12-02 20:20
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