2020年 02月 26日
新型コロナウイルス防疫・治療方針の根本的な違いについて |
新型コロナウイルス防疫・治療方針の根本的な違いについて
〜日本政府と湖北省のガイドラインから〜
2月24日武漢市は、一部封鎖解除に関する通達を発令し、3時間後にこれを撤回し、現状を維持する通達を再発令した。
これに対する幾つかのリアクションのなかで、ネット上に24日夜、二つの記事を見つけた。一つは、「まだ武漢閉鎖を解除できる時期ではない」とする投稿記事であり、もう一つは、人民日報の「新型コロナウイルス防疫期間に湖北省に滞在する非湖北省住民に対する業務を確実に保障するための通達」である。
後者の記事は直接武漢通達について触れていないが、武漢封鎖に伴う「非湖北滞在住民に対する省政府のガイドライン」が記述されている。
奇しくも2月25日、日本政府の防疫ガイドランが発表されたが、感染防止策のフェーズが異なるとはいえ、日本と武漢政府の政策意思フレームの格段の違いを感じた。
まず、前者の武漢封鎖の解除に反対する投稿は、武漢封鎖解除与件について、感染源不明の新規感染症例をゼロにするまで、解除すべきではないとする意見である。
中国の感染状況に関する報道は、確定感染者数、擬似感染者、治癒人数、死亡人数の累計と増減数を各特別市及び省毎に、確定感染者数の多い省順に列挙され、特別市と省の下にある区及び市・県毎に人数が記載されている。
日本にないのは、擬似感染者数である。中国の確定感染者は、PCR検査及び医師所見(レントゲンなど)を経て、感染者が確定される。従って、医師と個別患者との間で発症に至る感染源を含む病症の経緯に関する記録が採取されているのである。日本にあったとしてもその数量は発表されることはない。
というより、日本政府はそもそも重症化するまで「検査にくるな」というガイドラインを表明したに等しい。その狙いは、まさに「感染者数の極小化」を捏造することにある。
それは、「武漢しばり」に限定した水際対策の破綻とクルーズ船の検疫措置の失敗を覆い隠し、習近平の訪日日程を忖度し、オリンピック開催への感染イメージの悪化を払拭したいためである。
それは不都合な現実として、消し去さられるべき対象に他ならない。
それは感染への不安をもつ国民への視線とは全く対極にある政権の正統性を繕う擬制のための処方を国民に求める視線に他ならない。
それは、国体(天皇制)護持と自らの戦争責任と戦犯訴追回避のために、軍事どころか一切の行政文書の焼却を指示した発想に他ならない。
それは、台湾、香港、シンガポールの診察・防疫・補償対策費の絶対額と対比すれば、自明である。予算規模は10倍以上である。人口規模で換算すれば、桁違いである。
一方、武漢ガイドラインは、その前提として、湖北省以外の地域における新規感染者数が、ほぼピークを越えた数値に落ち着きつつあることに伴い、防疫を徹底しながら、重点を日常の生活と生産を順次回復することに移行することにある。
中国は世界の工場としてグローバルなサプライチェーンのハブであるとともにグローバル市場の中心地であることは言うまでもない。
経済機能の回復には春節で生産工場を離れた3億人の農民工は、都市封鎖に伴う移動の禁止とともに他省からの移動の際に伴う2週間の出勤待機、かつ移動先の住居制約という3重苦をかかえている。
さらに都市封鎖に伴う春節延長及び移動の制約で、すでに一ヶ月を超える休職状態は、生活費の収支が成り立たない状況にあり、父母の看病、治療の時間的金銭的制約と住宅及び自動車ローン返済などの重圧を抱えて、今後の生活を展望できない農民工を多数抱えていることを忘れることができない。
以上の背景を念頭に、武漢市発令をみてほしい。武漢は、現在特別な位置であるが、春節に伴う移動で500万人が武漢を離れる一方で、他省から300万ほどが帰省して,現在900万人が暮らす都市である(春節前1100万人と想定)。
いろいろな理由で武漢に来城した非武漢住民は、1月23日以降軟禁状態にあり、様々な困難を抱えている現状を垣間見ることができる。この発令は、武漢封鎖に伴い犠牲者(ウイルスの間接被災者)への救済措置として、湖北省が保証しようとするガイドラインに他ならない。
この差は、今回の感染事故に対する政府の国民生活への責任に関する危機意識の抜き差しならない乖離にあるとしか、考えられない。
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データを見ると、現在まだ武漢封鎖を開放する時期に達していない
易周一谈 2020-02-24 23:43:49
本日、武漢防疫指揮部はオウンゴールの様相を呈している。午前に武漢を離れる道路の開放条件を発布し、武漢在住住民の武漢離脱を許可したが、三時間後に無効を宣言した。私から見て、確かに武漢の新規発症患者は多いとは見えないが、安全に出入できる状態にはまだ遠いことをデータから推測・抽出することができる。
問い:感染は制御できているのか?
まず、私の書いた図を見てください。どのような状況の下で、感染を制御したかと言えるのか?
データを見ると、現在まだ武漢離脱を開放する時期に達していない。
一言でいえば、危惧されることは、新規感染例の増加ではなく、新規感染例がどこから来ているのかがわからないことにある。上図の黄色部分:「発生源不明の新規感染症例」がゼロであれば、新規発症症例がすべて予知可能であり、図上の緑色部分:「伝播連鎖が中断し感染が制御される」と見なされる。
武漢は、現在防疫目標を達成しているのか?
答:新規感染病例の発生源を依然として制御されていない。
これは、私の計算方法であり、左上隅の「当日の擬似症状確定感染数」数値以外のその他のデータは、既に既知のものであり、ひとつの簡単な計算で、当日の擬似病例数量が新規感染病例数に転化していることがわかる。もしこのデータ(擬似病例数)と当日全部の新規感染病例数数が接近していれば、大部分の新規感染症例を制御可とすることができる。しかし、もし差異は大きいとすれば、私たちは多くの新規感染者症例数を推測する必要があり、「やっと発見した」という状態にあり、二次感染のリスクが存在するということに他ならない。
両者のデータはどれ程か、差異は非常に大きい。
上図の日次の新規感染病例数の極めて小さな部分が、擬似病例から転化したものであり、2月19日以降、推測するに日次の新規感染病例数は、減っているが、しかし私たちは、殆ど、緑色部分(擬似事例の転化は更に少ない)を見ることができない。私たちは、これらの新規感染病例がどこから来ているのかを知る得ない以上、事実上、制御可能とすることができない。もし、この時期に武漢離脱を開放し、住民の流失を制御できなくなった場合、この間、各地で実施してきた免疫措置で各省の新増ゼロが益々増加していくことが気泡に帰することになり、緩やかに開放するのが、私は合理的であると思う。
備注:新規感染病例は、密接接触者から直接転化した可能性があるが、しかし擬似病例からの転化がこれ程低いとすれば、密接積極者からの転化も高くないとしなければならない。
その他、私はこのデータと非湖北省の擬似感染病例から転化した確定感染者のデータを比較したが、非湖北地区の日次擬似病例を排除したデータがないために、粗い計算しかできない。結論は、非湖北の新規感染病例データは基本的に擬似病例に由来するものであり、これをもって思い切って緊急対応等級を下方修正する根拠であるとすれば、それは、当然ながら全面的に制御できたとは言えない。防疫の意思がまだあるのであれば、湖北は依然として厳重な制御し、その他の都市地域は徐々に開放し、感染が出来る限り早く制御し、塗炭の苦しみを経験した幾つかの国家の学習模範の一つにすることを希望したい。
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从数据上看,现在还真没到开放“离汉通道”的时候
易周一谈 2020-02-24 23:43:49
今天武汉疫情防控指挥部闹了个乌龙,上午宣布有条件开放离汉通道,允许部分滞留武汉人员离开,三个小时后又宣布无效,从我的角度看,虽然武汉新增病例看似不多了,其实远没到安全出入的时候,从数据中可以推测而出。
问:疫情得到控制了吗
先看一张我自己画的图,什么情况下才可以说疫情得到了控制:
从数据上看,现在还真没到开放“离汉通道”的时候
一句话,不怕有新增病例,就怕新增病例不知道从哪里来的。当黄色的不明来源新增病例为0,全部新增病例都是可预知的,达到绿色部分的传播链条中断,疫情才算是可控的。
武汉现在达到这个防控目标了吗?
答:新增病例来源仍然不可控
我根据湖北卫健委发布的官方数据,计算出了近几天由疑似病例转化成确诊新增病例的数量,再对比湖北实际的新增病例数量,发现大部分新增病例来源仍然是未知的。先看下图
这是我的计算方法,除了左上角“当天疑似病例确诊”这个数据之外,其他数据都是已知的,做一个简单计算就可以得到当天有多少疑似病例转化成确诊新增病例,如果这个数据和当天全部新增病例很接近,说明大部分新增病例是“可控”的,而如果相差很大,那我们有理由推测很多新增病例都是“才发现的”,存在二次传播感染的风险。
两者的数据是多少呢,相差非常大:
每天的新增病例里面,只有比例极小的部分由疑似病例转化而来,从2.19日以后,看上去每天的新增病例少了,但我们几乎看不到绿色部分(有疑似病例转化过来的更少),可我们无从得知这些新增病例从哪里来的,这其实就是“不可控”。如果这时候开放离汉通道,就可能有不可控人群流出,这段时间各地所做的防控措施,越来越多省份的0新增,就可能付诸东流,暂缓开放,我认为是合理的!
备注:虽然新增病例也有可能从密切接触者直接转化,可疑似病例转化比例那么低,那密切接触者的转化应该也不会高。
另外,我把这个数据和非湖北省的疑似病例转化确诊数据做了一个比对,因为没有非湖北地区每天的疑似病例排除数据,所以只能做粗略计算,结果标明非湖北的新增病例数据基本来自于疑似病例,这才是各地敢于下调应急响应等级的依据,当然现在还不能说全面控制,防控的意识还是要有,湖北仍然严控,其他地方慢慢放开吧,希望疫情尽快早日控制,给即将进入“水深火热”的几个国家一个学习榜样吧!
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非武漢住民に対する救済事業に関する通達
人民日报
2020-02-25 12:03:50
湖北省発布
新型コロナウイルス防疫期間に湖北省に滞在する非湖北省住民に対する事業を確実に保障するための通達は以下の通りである。
一、湖北省の通行管制により湖北省に滞在する、生活に困難を抱える湖北省以外の住民(以下「非湖北省滞在住民」と略す)に対して、政府及び関係機関による救済事業を行う。
二、非湖北省滞在住民は、12345ホットライン、湖北省行政ネット窓口、湖北省専用アプリなどの窓口に困難を訴えることができ、各事業窓口は、適時に関係部署と連携し、処理するものとする。
三、湖北省に就業、就学する住民は、各所属先、学校が必要する生活を保障する。フリーランス、或いは出張、帰省、友人訪問、休暇などで武漢に滞在する住民に対して、現各所在地の社区は、適切に困難な問題を理解し、積極的に解決を調整するものとする。就業に必要な健康診断・医療検査を希望する住民がいれば、人事社会部門によって、就業需要と照合し、就業斡旋を提供するものとする。医療救助を急ぎ必要とする場合には、衛生健康部門は医療機構と調整し、適時治療に当たるものとする。生活に目途がたたず、困難を抱える住民対しては、各地に設置した集中安置施設が食事・宿舎・医療などの基本的な生活を保障する。
四、個人相互とともに集団相互で防疫を強化するために、非湖北省住民が現住居地の防疫要求を厳守し、関連する業務によく協力し、一致して防疫防禦戦に打ち勝つことを希望する。
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湖北发布 为切实做好新冠肺炎疫情防控期间滞留在鄂外地人员服务保障工作,现就有关事项通告如下:
一、对因离鄂通道管控滞留在湖北、生活存在困难的外地人员(以下简称滞留在鄂外地人员),由当地政府及有关方面提供救助服务。
二、滞留在鄂外地人员可通过12345服务热线、湖北省政务服务网、鄂汇办APP等平台反映困难诉求,各服务平台及时转交相关方面办理。
三、对在湖北就业就学的人员,由所在单位、学校提供必要生活保障。对自由职业人员或因出差、探亲、访友、休假等滞留人员,由现住地所在社区(村)及时了解困难问题,积极协调解决。对有就业愿望且通过健康检测、医学观察的人员,由人社部门组织用工需求对接,提供就业服务。对急需医疗救助的人员,由卫生健康部门协调医疗机构及时给予救治。对生活无着落、确有困难的人员,由各地设置集中安置点,提供食宿、医疗等基本生活保障。
四、为加强联防联控、群防群控,希望滞留在鄂外地人员遵守现住地疫情防控要求,配合做好相关工作,合力打赢疫情防控阻击战。
by inmylife-after60
| 2020-02-26 22:38
| 中国事情
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